自分の常識と偏見。
むかしの自分が吐いた偏見という呪いに縛られている、
それを一つ一つ丁寧にほどいて行く作業を今の人生でしている。
女性にとってはかの有名な言葉がある。
主人公の叔母であるゆりちゃんが発したセリフ
「 今、あなたが価値がないと切り捨てたものは
この先 あなたが向かっていく未来でもあるのよ。
自分がバカにしていたものに自分がなる。それってつらいんじゃないかな?
私の周りにはね、たくさんの呪いがあるの
あなたが感じているのも その一つ 自分に呪いをかけないで 」
ゆりちゃん。言語化してくれてありがとう。
誰でも通り過ぎる若さを誇示し、呪いにかける。
目上の人を目の敵にしてはあぁいう風には年を重ねたくないと思い、○歳なのに結婚していないの?と謎の年齢制限を設け、目上の方が若々しいファッションをしていれば痛々しいと揶揄してしまう。
その時の自分が吐いた呪いが、今、まさに。
今更気づく、人に注意したり怒ることのエネルギー。
結婚だけだ人間としての優位性を決めるものではないと。
そして、ファッションに関しては自分自身の好きなような物を身につけるそれの何が悪いのか。なぜ、年齢で着る洋服を変えなければならないのか。
ということに気付くのに長い年月を要してしまった。
そしてゆりちゃんのセリフに、心をえぐられる。そうか、私は自分に呪いをかけてしまったのか、、、と。
私は今自分に欠けた呪いを解いている途中。
この発言以外にも自分の中の常識という偏見を無くしていく途中。
そして友達が同じような呪いを吐いてしまった時に、それを解く呪文を唱える準備をする途中。
どうか、先を生きてきた人たちに尊敬を。
どうか、先に呪いを解いてきた人たちに尊敬を。
今では多くの呪いが解かれていると思う。
そして、これからは私も解いていきたいと思う。