に、なりましたので

どんな時でも、身近に文章を

あの頃のバレンタインデー

 

もうすぐバレンタインデー。

好きな人にチョコレイトを渡すことができる日。

何て甘酸っぱい思い出になりそうな日があるのか。

学生時代は、好きな人がばれる・告白するというのは一大事件だった。だから、いかに好きな人にその他大勢に渡すように渡せるか、の一日でもあった。

今思えば、なんて自意識過剰。好きなら好きとストレートに言ってしまえばいいのに、と経験値から上から目線で語ることができる。

そんなわけで、今回は特に事件も・想いが成就することもなく過ぎて行ったバレンタインデーを思いだしたい。

 

この話はうん十年年前のお話。

スマホなどの文明の利器はなく、携帯電話を所持していた。

そのころはSNS類の知識がなく、ただただ友達と情報交換などをして浅い知識だけしかなかった。それでも、大海を知らないということは、身の丈に合った幸せを知ることのできる貴重な時間だと今は思えるのは、これはまた別のお話。

 

さて、バレンタインデーに向けてチョコレイトをおしゃれに加工しなくてはと思い、今までどんなチョコレイトをもらったか、思い返してみる。

今では、SNSなどに無料でレシピが掲載されているので、素晴らしい世界だなとうらやましくなったりもする。

その当時のバレンタインデーのチョコレイト加工と言えば、

料理のうまい子→ガトーショコラ・クッキー

その他→トリュフ・チョコを溶かし、カップに入れ上からスプレーチョコを振りかける

 

だった。

私も例にもれず、チョコレイトを溶かし固めたものを配ろうと思っていた。

だがしかし、そこであることに気付く。できる量にたいして材料費がかかる、と言うことである。

その当時の私はあまり金銭的に恵まれた家には育っていない。だがしかし、貧○だとはバレたくないというプライドがあった。友人たちは気づいていたと思うけれど、優しく見守ってくれたのには感謝しかない。

と言うわけで、量も少なく、材料費のかかる、チョコレイトは戦力外になった。

バレンタインデーで、チョコレイトを使わない。あえて。

 

では、何を作ろうか。その時に家庭科の授業でチーズケーキを作ったのでそれにしようと考えた。

見た目的に言えば量も多く、チーズも安価だったので妥当だった。

そして、それなりに美味しくでき、無事、友人たちに渡すことができた。

 

が、思い人には渡すことができなかった。

 

思い人に渡す渡さない以前に、材料費がかかることが困り、知恵を絞って何とかイベントに参加しようとした思い出。

 

 

そんなバレンタインデーの思い出。